老後の資産形成に向けた「種銭」作りのために生命保険を見直しました。
生命保険の見直し
子どもの教育費に多くの費用がかかるアラフィフ世代ですが、自分たちの老後の生活を見据えた株式投資や不動産投資などの資産形成も同時並行で進めなければ、労働からは解放されません。
一般的なサラリーマン家庭では、日常の生活を見直すことで「種銭」を作り、いかに早い段階から株式投資や不動産投資などの資産形成に投資していくか、ということ40歳を超えてから気づくことができました。
無駄な生命保険の解約や携帯電話のキャリアを格安SIM会社に変更するなど、日々「種銭」作りに励んでいる中、住宅ローンの借り換えをきっかけに加入している生命保険の見直しました。
加入していた生命保険
私は住宅を購入した時の住宅ローンは、ハウスメーカー系の住宅系ローン(固定金利:2%前後で10年ごとに変動あり、「フラット35」、団信なし)でしたが、2016年に住信SBIネット銀行(固定金利:1%、20年、団信あり)に借り換えました。
借り換え当時、60歳定年が普通であったこともあり、返済費用を下げるのではなく、住宅ローン返済終了時の年齢を66歳→60歳に繰り上げました。
ハウスメーカー系の住宅ローンは団信の加入が強制ではなかったため、生命保険で住宅ローンのリスクをカバーしました。
私が加入した生命保険は「低解約返戻金型生命保険」で、以下のメリットとデメリットがあります。
メリット
- 保険金に対して毎月の保険料が低額であること。
- 住宅ローン期間中に死亡した場合、死亡日時点での住宅ローン残高+αの保険金がおりること。
- 住宅ローン期間後に解約した場合、掛金総額以上の解約返戻金が受けれること。
デメリット
- 住宅ローン期間前に解約した場合の解約返戻金が大幅に掛金総額を下回ること。
- 3大疾病などの病気により就労不能になった場合の保険に別途加入が必要なこと。
生命保険解約で検討したこと
住宅ローンの借り換えに伴って加入した団信により、住宅ローンにかかる保険が重複したわけですが、保険会社に確認したところ解約した場合の解約返戻金は掛金総額の約60%でした。
加入していた生命保険をそのまま加入して、死亡保険金として残しておくことも考えましたが、以下の理由により保険を解約することにしました。
自分が死んでも、遺族年金やその他の資産で家族の生活が可能なこと
生命保険はいざというときに漠然とまとまった金額が入金するものと捉えるのではなく、もしもの時の備えとして必要な金額を想定すること必要です。
自分の死後に必要なお金は、葬儀代のほか、妻・子どもの生活費と子どもの学資資金です。
妻と子ども生活費は、預貯金や投資信託のほか遺族厚生年金がをそれなりの金額を受給できることや子どもが18歳未満であれば児童扶養手当も支給されることなどを確認しました。
また、子どもの学資資金は生命保険と貯金で積み上がっていること、いざという時は不動産投資物件を売却することでまとまった資金を得られることなど、保険に加入していなくても生活ができることを確認しました。
掛金総額以上の解約返戻金を受け取れるのが20年先であること
私の加入している「低解約返戻金型生命保険」をに加入し続けるということは、20年間毎月、決まった保険料を払い続けると20年後に貯金として積み上がるというものでした。
現在、保険を解約した場合の解約返戻金は掛金総額の約60%となりますが、この間に支払う保険料を積立NISAに回して20年間複利で運用したら、掛金総額の40%以上のリターンを得られるのでは、と考えました。
解約返戻金を受領した後に毎月取り崩せばいつかは底をつくのに対して、積立NISAで運用すれば複利による恩恵を受けれれるほか、取り崩し方を工夫すれば預金に比べて資産が長生きする点にメリットを感じました。
まとめ
生命保険の解約により、解約返戻金が約200万円(掛金総額は約300万円)が振り込まれました。今のところ、解約返戻金200万円は妻の積立NISA5年分(40万円×5年間)に充当しています。
保険会社の担当者からは解約すると保険料掛金の約6割しか戻らないので考え直した方が良いと言われましたが、私がFPの資格を取得してお金について勉強していること、20年間という期間で複利を利用した運用をしたいことを伝えると、それ以上何も言われることはありませんでした。
日本の医療保険や介護保険、年金保険は諸外国に比べて非常に手厚いものとなっており、いざという時の公的給付額は意外ともらえたりします。
FPの資格を取得する前は、保険会社から言われるがままの保険に加入していましたが、資格取得後は公的給付で保障されない部分を補うのが生命保険という認識に変わりました。
短期的にはマイナスであっても、早めに決断することも大切だと思います。保険の見直しを検討されている方の参考になれば幸いです。
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