3回目のチャレンジで合格した勉強法をお伝えします。
私は2022年1月に日商簿記3級に合格した後から、2023年8月に日商簿記2級に合格するまで約1年半の時間を要しました。
仕事の繁忙期、職場環境によりモチベーションを保てない時期があり、資格試験の勉強をしていることすら忘れるような時期もありましたが、諦めずに取り組んだ結果、3度目の試験で合格することができました。
2023年1月 1回目のチャレンジ
2022年1月に受験した日商簿記3級の勢いで日商簿記2級を受験しようと思いましたが、私の職場は1月から6月まで繁忙ということや当時、上司のマイクロマネジメントにより疲弊していたことなどからモチベーションを維持できず、土日に「みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商 2級」を読んだり、ふくしままさゆき先生のYouTubeを見る程度の勉強しかしていませんでした。
2022年7月くらいから仕事で少し余裕が出てきたこともあり結局、「みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商 2級」を1周したのが2022年10月くらいでした。
2022年11月頃から基本的な仕分けの暗記とアウトプットとして「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商 2級」取り掛かりました。
「連結会計」も勉強していましたが、「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商 2級」を解いても何度も間違えてたため、しっかり理解していたとは言えない状態でした。
2022年12月の正月休みでを「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商 2級」を3周くらい回して、2023年1月に受かればラッキーくらいの感覚でネット試験にチャレンジしました。
大問を解く順番(大問1→大問4→大問5→大問3→大問2)は意識していたものの、時間配分を意識することなく臨みました。
「大問2」の連結会計で比較的簡易な「株主資本等変動計算書」が出題されたものの、時間切れといった感じで、とりあえず解答を埋めた程度の出来であり、結果は55点で不合格でした。
2023年3月 2回目のチャレンジ
1月から繁忙期となりますが、2023年1月に課内で配置転換があり、苦手な上司から解放されました。この喜びがきっかけとなり 2月ぐらいまでモチベーションを維持することができたため、2023年3月に2回目のネット試験にチャレンジしました。
「大問2」では苦手な「連結損益計算書」が出題され撃沈。65点で不合格となりました。
3回目のチャレンジに向けて
2回目のチャレンジ後は連続して落ちたショックと仕事の繁忙から全くやる気がおきず、6月末まで仕事に打ち込みました。
2023年7月、繁忙期が過ぎモチベーションをなんか取り戻したため、勉強を再開するとともに、2回落ちた反省点を踏まえて、以下4点に取り組みました。
- 基本的な仕訳をしっかり理解すること。
- 色々なパターンの問題に触れること。
- 連結会計を得意科目にすること。
- 試験の時間配分を意識すること。
また、仕事をしながらの勉強となるので、平日の通勤時間や隙間時間で「仕訳問題の反復」、休日は「問題集」と「講義動画の視聴」といった配分で勉強しました。
基本的な仕訳をしっかり理解すること
2回目までは「みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商 2級」の基本仕訳を暗記していましたが、応用の仕訳問題が出ると太刀打ちできないような状況でした。
そのため、多くの基本仕訳を徹底的に頭に叩ために、パブロフ商業簿記(有料版)」と「パブロフ工業簿記(有料版)」スマホアプリを活用しました。
「パブロフ商業簿記」では3段階の難易度に分類されており、総仕訳数が343パターンとバリエーションも多く、これ以外の仕訳が出題されることはないというつもりでひたすら解きました。
「パブロフ工業簿記」の総仕訳数は89パターンと「パブロフ商業簿記」に比べて少ないですが、仕訳以外にもBOX図などの計算問題があり、改めて網羅的に工業簿記を理解することができました。
また、両アプリともチャレンジした回数と正答率を確認すること機能により、繰り返し間違える箇所を確認できるため、自分の弱点を把握することができました。
連結会計を得意科目にすること
「みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商 2級」で何度も読み直し、「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商 2級」で繰り返し解いたつもりでしたが、自分一人の理解では苦手意識を拭えずにいました。
そのため、自分の苦手意識を払拭することを目的に、連結会計の問題の講義動画を繰り返し視聴することとしました。
よせだあつこ先生のYouTubeは、連結損益計算書や連結貸借対照表、株主資本等変動計算書といった連結会計の出題パターンごとに丁寧に説明しているのでおすすめです。
色々なパターンの問題に触れること
「みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商 2級」は今までのチャレンジで何回か回して不合格だったこともあり、気持ちを切り替える意味で「合格するための本試験問題集 日商簿記2級」を購入しました。
全12回分とかなりボリュームがありますが、色々なパターンの問題に触れるのには最適でした。
試験の時間配分を意識すること
今までのチャレンジでは問題を解く順番は意識していたものの、特に時間配分を意識していませんでした。2回目までのチャレンジを振り返ると、前半で難解な問題に遭遇すると、そこで時間をロスしてしまい、「大問3」と「大問2」にたどり着く頃には時間がないことを経験しました。
そのため、大問ごとにかける時間と見直し時間を設定しました。
- 「大問1」→10分
- 「大問2」→20分
- 「大問3」→25分
- 「大問4」「大問5」→25分
- 見直し→10分
「合格するための本試験問題集 日商簿記2級」を解く際には、上記の時間を意識しながら土曜の午前は「大問1」を12問×10分と解説の精読、午後は「大問4」と「大問5」を12問×25分、といった具合に大問ごとに問題を解きました。
2023年8月 3回目のチャレンジ
2023年8月下旬にネット試験を受験して89点で合格することができました。
アプリを活用して多くの仕訳に触れていたことから、「大問1」「大問4」「大問3」に関連する仕訳は全て解くことができましたが、まさかの「大問5」のCVP分析で凡ミスしていました。
「大問2」については、株主資本等変動計算書が出題されたこともあり、満点を取ることができました。
途中で少し考える問題もありましたが、時間配分を意識していたため、見直しに10分かけることができました。
道のりを振り返って
独学で日商簿記2級にチャレンジする場合、日商簿記3級と比べて出題範囲が広くなるため、教科書を1周するのも大変ですが、それ以上にモチベーションの維持するのが大変でした。
私の場合、モチベーションが保てず全く勉強しない時期もありましたが、教科書を1周した後すぐに3回目でチャレンジしたこと実践していれば、働きながらでも1年半もかからず合格することができたと思います。
コメント