
神奈川県って「横浜家系」ラーメンの発祥の地だよね。

ラーメンKANAGAWA百名店でおすすめの「横浜家系」をご紹介します。
はじめに
「横浜家系」ラーメン。
今や全国区となったこのジャンルは、横浜発祥のラーメン文化として、日本中のラーメンファンに絶大な支持を受け続けています。楽吉が大学時代(1990年後半)に「横浜家系」ラーメンは一大ブームとなり、始めて食べた時の衝撃は今でも忘れません。
濃厚な豚骨醤油スープに、太いストレート麺とのり、チャーシュー、ほうれん草というトッピングの構成は、今や定番中の定番。
この記事では、「横浜家系」ラーメンのルーツから、長年愛される理由、おすすめ4選を詳しく解説します。
「横浜家系」ラーメンとは 〜そのルーツ〜
「横浜家系」ラーメンは1974年、横浜市磯子区で創業された「吉村家」から始まりました。
創業者である吉村実氏が、それまでの東京豚骨醤油と九州豚骨ラーメンをベースに、「濃厚なのにキレがある」新しい味を作り上げました。
特徴は以下の通りです。
- 豚骨+鶏ガラベースの濃厚スープ
- 中太ストレート麺
- 海苔・チャーシュー・ほうれん草のトッピング
- 味の濃さ・油の量・麺の固さを選べるカスタマイズ性
これが「家系ラーメン」の原型であり、「吉村家」から暖簾分けされた店は現在も“直系”と呼ばれています。
なぜ家系ラーメンはこれほどまでに支持されるのか
“パンチ力のあるスープ”と“太麺”の相性の良さ
家系最大の魅力は、濃厚でクリーミーなスープと、もちもちの中太麺の完璧な組み合わせ。ひと口目から脳にインパクトが残り、リピーターになる。
“白飯”との相性が抜群
「家系はライスと一緒に食べるのが正義」と言われるほど、白飯との組み合わせが鉄板。スープに浸したのりでご飯を包んだ瞬間、口の中は至福に包まれます。
“カスタマイズできる”自由さ
自分好みに調整できるのが家系の魅力。「麺かため・味濃いめ・油多め」など、自分だけの「マイ家系」を追求できる。
楽吉が選ぶ神奈川県の「横浜家系」ラーメン4選
楽吉がライフワークとしている「ラーメンKANAGAWA百名店」巡りをする中でビビっときた「横浜家系」ラーメン4選をご紹介します。
家系総本山 吉村家 (横浜駅)
知る人ぞ知る家系ラーメンの総本山。創業者の吉村実(よしむら みのる)氏。「家系ラーメン」発祥の店として、1974年創業。全国に広がる家系ラーメンの源流であり、「直系」と呼ばれる暖簾分け店も多数あり、スープの濃厚さ、パンチの強さ、食べ応えすべてにおいて元祖らしい圧倒的な存在感です。
豚骨と鶏ガラを強火で炊き出した、パンチのある豚骨醤油スープでしっかりと乳化した濃厚で重厚な味わいが特徴。醤油のカエシが強く、塩気とコクのインパクトが強烈です。麺は酒井製麺の中太ストレート麺を使用。モチモチとした弾力と、スープとの絡みが絶妙。

🏠 基本情報
- 店名:吉村家(よしむらや)
- 所在地:神奈川県横浜市西区南幸2丁目12-6
- 最寄り駅:JR・私鉄「横浜駅」西口から徒歩7分ほど
- 定休日:月曜定休
- 営業時間:11:00~20:00(材料がなくなり次第終了)
寿々㐂家(すずきや)本店(上星川駅)
「寿々㐂家(すずきや)本店」は、神奈川県横浜市保土ケ谷区の上星川にある家系ラーメンの名店として知られています。ラーメン好きの間では、「吉村家直系ではないが、その系譜に近い」とされ、特にバランスの良さと安定感で評価が高い店舗です。
豚骨醤油のスープは、臭みがなく、まろやかでコク深く醤油のキレがありながらも、全体のバランスが非常に良く、飽きが来ない味わい。麺は酒井製麺ではないが、それに近い風味とコシのある麺中太ストレート麺で、モチモチとした食感。

🏠 基本情報
- 店名:寿々㐂家(すずきや)本店
- 所在地:神奈川県横浜市保土ケ谷区上星川2丁目3-1
- 最寄り駅:相鉄線「上星川駅」から徒歩5分ほど
- 定休日:月曜日(※変更がある場合もあるため事前確認推奨)
- 営業時間:11:00~21:00(スープが切れ次第終了)
ラーメン 環2家 (下永谷駅)
「環2家」は、吉村家の直系店として、正統派家系ラーメンを提供。味の完成度が高く、「吉村家より好き」というファンも多い。「濃厚ながら食べやすい」「バランスに優れる直系」と評価されている。
吉村家直系らしく、豚骨と鶏ガラの重厚な乳化スープで、吉村家と比べて若干マイルドでクリーミーな印象ながら、パンチ力も健在。カエシはしっかり効いていて、やや甘みのある後味が特徴的。麺は酒井製麺の中太ストレート麺を使用。モチモチとした弾力で、スープとの絡みも良好。

🏠 基本情報
- 店名:環2家(かんにや)
- 所在地:神奈川県横浜市港南区下永谷3丁目4-6
- 最寄り駅:横浜市営地下鉄ブルーライン「下永谷駅」から徒歩約10分
- 定休日:月曜定休
- 営業時間:11:00~21:00(スープ終了次第終了)
ラーメン 杉田家 本店 (新杉田駅)
吉村家の初代店長が独立して開業、初の直系暖簾分け店です。味の完成度と安定感は群を抜き、「毎日食べられる直系」との呼び声も高い。特に「朝ラー文化の象徴」として、ラーメン業界でも一目置かれる存在です。
吉村家直系として、豚骨と鶏ガラのしっかり乳化した濃厚スープでパンチがありながらも、クセがなくまろやか。朝から食べられるだけあり、塩気と油が絶妙に調整されている印象。麺かため注文が人気で、朝の時間帯も回転が良い。酒井製麺の中太ストレート麺を使用。スープとの絡みがよく、食感もバツグン。

🏠 基本情報
- 店名:杉田家(すぎたや) 横浜本店
- 所在地:神奈川県横浜市磯子区新杉田町3-5
- 最寄り駅:JR根岸線・京急本線「新杉田駅」徒歩3分
- 定休日:日曜定休
- 営業時間:5:00~翌0:00(スープ終了で閉店)
- ※早朝営業が特徴で「朝ラー」文化の火付け役とも
おすすめ4選の比較
スープや麺など、おすすめ4選を比較しました。
項目 | 吉村家 | 環2家 | 寿々㐂家 | 杉田家 |
---|---|---|---|---|
スープ | ガツン系・塩気強め | 濃厚で少しマイルド | 上品でバランス型 | 濃厚でマイルド寄り |
麺 | 酒井製麺 | 酒井製麺 | 類似中太麺 | 酒井製麺 |
店の成り立ち | 元祖家系本店 | 吉村家直系 | 非直系・人気派生 | 吉村家初の直系店 |
味の方向性 | 濃厚・インパクト | 食べやすさ重視 | 飽きないバランス | 毎日食べられる濃厚 |
特徴 | 行列覚悟 | 落ち着いた雰囲気 | 地元密着型 | 朝ラー文化の象徴 |
おわりに
「横浜家系」ラーメンは、創業者のこだわりや信念が詰まっており、単なるラーメンの一ジャンルではないと思っています。
ご紹介した店舗以外にも、「ラーメン 厚木家」「とらきち家」「ラーメン 末廣家」「ラーメン六角家 戸塚店」など、神奈川県には横浜家系ラーメンがたくさんありますが、今回、楽吉が「ラーメンKANAGAWA百名店」を巡る中で、個人的におすすめの店舗をご紹介しました。
神奈川県の代名詞になっている「横浜家系」を巡ってみようと思う方の参考になれば幸いです。
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